すをばふのおもちゃ箱

2017年1月18日水曜日

小説で「アサシン クリード」


いやー久々にテンションがだだ上がりするニュースが。

実写映画版「アサシン クリード」
その公式ノベライズが日本語版発売決定!!




出版社はSF、ミステリーでおなじみ早川文庫。
翻訳は武藤陽生さん。ゲームや書籍の翻訳のプロフェッショナルでゲーム小説界隈では超有名。
映画の公開直前2月22日に発売。 
PS4向けにリマスターされた「アサシン クリード エツィオ コレクション」発売日の前日。
熱い日々が始まりそうだぜ・・・・
この小説は本編以外にも4つの短編を収録。
本編はアサシン教団の末裔カラム・リンチが、巨大複合企業アブスターゴ(その正体はテンプル騎士団)にご先祖アギラールの記憶を追体験する物語。

現代編の主人公カラム
過去編の主人公アギラール



















映画には他にもアサシンを先祖に持つ囚人が登場。




先祖はみんなゲームに登場したキャラクターなので、そこも楽しみなところ。





さて、気になるのは今後の小説翻訳。
アサシンクリードの書籍が翻訳されるのは実に4年ぶり。







2011年に発売した「アサシン クリード 預言」















2013年に発売した
「アサシン クリード 血盟」





これらは海外で発売したこの2冊の翻訳版。
出版社はヴィレッジブックス。
RENAISSANCEは2009年に発売。
BROTHERHOODは2010年と、ゲームと同時発売だった。




しかし、売れなかったのかなんなのか・・・。
翻訳されたのはこの2冊で終わってしまう。(まさかリベレーションすらしないとは)
もちろん海外ではその後も出版が続きました。
ちょっと紹介
 ↓





REVELATIONS(2011年発売)
リベレーションの小説。

ゲームとはかなり話が違う部分がある。エンバースの話まで含まれており、ソフィアとの結婚や息子と娘の誕生、エツィオとマキャベリがレオナルド・ダ・ヴィンチの最後を看取るシーンなどが追加されている。








THE SECRET CRUSADE(2011年発売)
アルタイルの生涯を綴る小説。

小説刊行は2から始まったので、1の小説はこれが初。アルタイルの弟子、ニコロ・ポーロが彼から聞かされた生涯の冒険全てを語って聞かせる形式。1以前のアルタイルの父の話や、ゲームの1作目、ブラッドライン、リベレーションで回想した記憶、その隙間のゲームで描かれていないトルコやエジプト、モンゴルなど西方への旅、マリクの死などアルタイルの全てが詰まった一冊。





FORSAKEN(2012年発売)
3の小説に見せかけたヘイザムの小説。

ヘイザムの日記という形式でまとめられた一冊。他の小説と違い、ゲームの話はほとんどない。ヘイザムの少年時代から騎士団修行期間。騎士団での仕事に父親の復讐編など、完全に主人公はヘイザム。というかコナーの出番はほとんどない。ゲームの裏側を深めることに注力した本になっている。ローグ開発決定前なのでもちろんシェイは出てこないが、ローグ現代編でダ・コスタが「なぜ彼の日記にシェイが出てこないのか」とセルフツッコミする。きっと最重要機密だったんだよ。



BLACK FLAG(2013年発売)
ブラックフラッグの小説。

ゲーム本編はもちろん、船乗りになる前の生活、キャロラインとの出会いから結婚、エンディング後のロンドン編など濃密すぎる一冊になっている。
ちなみに第3章はゲーム内で読める。貴重な唯一の小説ローカライズ部分である。(左の動画の5:59から)
右の動画も貴重なケンウェイの日本語資料。(詳しくはyoutubeページの動画説明欄で)





UNITY(2014年発売)
ユニティの小説版。

ゲームのエンディング後、アルノが見つけたエリスの秘密の日記を読む形式の小説。ユニティをエリス視点で描いている。渋いおじさまのテンプル騎士の師匠と稽古、ヘイザムの腹違いの姉ジェニファーとの出会いなど。基本エリスの回想だが、アルノが彼女の侍女や師匠、裏切りアサシンなど様々な人に出会い、教団と騎士団を統一する彼女の悲願を引き継ぐ決意をするエンディング直後の物語がある。






UNDERWORLD(2015年発売)
シンジケートの小説。

本のメインはゲームの前日譚。双子に出会う前のヘンリーの大変なミッションが描かれる。中盤以降からゲーム本編の話に入る。双子の父親イーサン・フライや、クロニクルインディアの主人公でヘンリーの父親アルバーズも登場する。







ゲームの小説はこれで以上だが、実は他にもある。
子供向けのヤングアダルトノベルシリーズとして発売された"Last Descendants"シリーズ。(2016年発売で現在2巻まで発売中)
10代の少年少女たちが主人公で、ゲームで遊べない年齢の客層開拓が目的とみられる。







2016年に発売した"Heresy"は、シンジケート後の時系列。ショーンに殺されたイザベル・アーダントの代わりに高位のテンプル騎士で構成される至聖所のメンバーになったサイモン・ハサウェイが、好奇心から自分の先祖の記憶を追体験する。彼の先祖はガブリエル、敬愛するジャンヌ・ダルクに付き従った騎士だった。という話。作者は映画の小説と同じ作家。






先週には2からシンジケートまでの8冊を詰め合わせにしたKindle版が配信開始。
英語でハードル高いけどお得







とまあこんな感じで、未翻訳の小説は多い。
だから今回、奇跡的に映画の小説が翻訳されるということで舞い上がってしまったわけ。
アンケート挟まってたらこれらの翻訳もお願いしようかなぁ。
今回こそ一人でも多くの人が本を買って、そしてアンケートを出して、次につながるといいな。


アートブックとか設定集とか塗り絵とか、幅広い年齢層にアプローチするアサクリだけど、その辺の話はまたの機会にということで。




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